'70 アテンションプリーズ研究
ロケ地 探訪
〜 南啓子の結婚&退職 〜
第二十回の放送。
香川妙子(皆川妙子)と南啓子(黒沢のり子)が橋の上で会話をしている。
「わたし結婚することになったの」
「まさかー」
南啓子は商社マンと結婚して赴任地の
サンフランシスコに行くと言う。
もちろん日本航空は退職、訓練も途中で辞めることに。
同期で親友の南啓子がいなくなってしまうと
香川妙子は孤立してしまう。
苦労をともにした同期が訓練途中で退職してしまうなど
考えも及ばないことで香川妙子は驚く。
もうすぐ国際線の見習い乗務。
せっかくここまで来たのだから世界の空を飛び回ってから
結婚しても遅くない、と香川妙子は説得する。
しかし南啓子の決意はかたく、迷った末に
結婚を選んだと言う。香川妙子は結婚を祝福し
二人は別れる。
結婚して仕事を続ければいいのに、と思うのが今では普通だが、
そうは問屋が卸さない!
うーん、昭和的な良い響き・・・
当時のスチュワーデスは結婚をしたら退職しなければならない
という規定があった。
独身であってもスチュワーデスには定年が設けられており、
早い航空会社は28才、遅いところでも30才。
つまりはアラサーのスチュワーデスは存在していなかった。
後に規定が緩くなり、チーフクラスだと30才以上でもOKになり、
やがて定年の規定も男性と同様になっていった。
結婚するなら退職、独身であっても30才で定年退職。
このあたりに当時のスチュワーデスの位置づけが見てとれる。
独身、若い、美人、可愛い。
スチュワーデスはエアラインの顔。
その人選や訓練に力を入れるのは当然であった。
2013.11.14