'70 アテンションプリーズ研究
ロケ地 探訪
〜関山さんの実家編〜
1970年12月27日放送の第19回。
美咲洋子(紀比呂子)は成績が悪く、なかなか次のステップへと進めなかった。
101期生の中で一番最後に見習い乗務に挑むこととなり、何とかフライトを終え寮へと帰る。
クリスマスツリーを寮のおばさん(千石規子)が飾ってくれている。
BGMには「きよしこの夜」が流れ、静粛な雰囲気。
当時のクリスマスは現代のような騒ぎようではなく静かなものだった。
このシーンではそんな昭和40年代を想い出させる。
訓練は年末年始は休み、実家へ帰る訓練生たち。しかし美咲洋子(紀比呂子)と田村早苗(范文雀)は
勉強の遅れを取り戻そうと帰省しない。
食堂にボールペンを置き忘れる田村早苗(范文雀)、それを見つけて田村早苗を追う関山百合(関口昭子)。
屋上にいる田村を見つけて階段を駆け下りた関山百合はコケてしまい足をねんざ・・・
帰省する関山百合は実家がバス停から遠い。一緒に来て・・・と言い、美咲洋子たちを実家へと連れていこうとする。
この回は101期生の友情がテーマであろう。関山百合を通して同期生の絆が描かれる。
当サイトをご覧になった方からメールを頂き、
101期生、関山百合の実家は走るバスとそのバス停の名前から山梨県大月市との情報。
大月は甲府の手前、新宿から特急で約1時間、近頃では「笑点」メンバーの
三遊亭小遊三の出身地として有名!?
大月での最初のカットは橋の上を走る「富士急バス」のカットだった。
橋と中央本線が並行に走っている場所を地図から探ってみる。
そしてそれらの場所を遠くから撮影できる場所はないか。
近頃ではGoogleマップの"ストリートビュー"で道を歩いている視点から、
Google Earthでは立体的な地図を見ることができ、ロケ地探しにたいへん役立つ。
しかしながら山梨県は"ストリートビュー"がカバーされていないために、
平面な地図と航空写真を頼りに捜索。
中央本線沿いに場所を探っていくと、甲州街道にかかる橋を発見。
対岸の道から撮影すると同じアングルになりそうである。
大月駅から西方向歩いて10分。大月橋に到着。まずは"当たり"で嬉しい限り。
いったん駅に戻る。美咲洋子と関山百合が実家に帰るために乗ったのは富士急バス。
二人がバスを降りたシーンに「高月橋」というバス停がハッキリと映っている。
調べてみると同名のバス停が存在するのでカンタンに関山さんの実家が見つかるものと考えた。
今度は大月駅から東方向、高月橋のバス停を目指す。
二人が降りたバス停「高月橋」 画像をクリック
あたりをウロウロすること約30分。各シーンの画像と現地を何度も見比べる。
撮影が行われたのはどうやらこの場所ではなさそうである。
どの映画、ドラマでも撮影の際に看板類を付け替えるのはよくあること。
富士急バスの協力の元に撮影をしていたのなら、撮影に都合の良いロケーションにあわせて
バス停の看板だけを移動させることなどは容易なはずである。
出発前に地図を調べていた時から、このバス停は違うのではという懸念があった。
予感は的中。さて、どうしたものか・・・
2010.1.20