'70 アテンションプリーズ研究
ロケ地 探訪
〜鹿児島編2〜
それでは鹿児島編でのゲスト出演者を紹介。まず美咲洋子の叔父役に市村俊幸。
フランキー堺とコンビを組み、多数の映画に出演。昭和30年代の有名な喜劇役者である。
市村俊幸は「10問正解して、夢のハワイへ行きましょう」でおなじみの
アップタダウンクイズの初代司会者でもあった。
アテンションプリーズと同時期には「おくさまは18才」にもレギュラー出演している。
叔母役の町田博子は大映の女優。
黒澤明の静かなる決闘、増村保造の黒の試走車、兵隊やくざ、溝口健二の赤線地帯・・
テレビでは水戸黄門、ザ・ガードマン、荒野の素浪人、でっかい青春、俺たちの旅、金八先生、赤い迷路・・・
それは数えるとキリがないくらい出演作がある名脇役。太陽にほえろでは役を変え12回も出演をしている。
やさしい主婦、親切なおばさん、友人のお母さんなどの役どころが多い。
1972年には中山仁、二谷英明、武原英子などが出演していた東宝・フジテレビ制作の
「泣くな青春」にも出演。
このドラマの中では白雲荘の叔母(町田博子)と美咲洋子のライバルである香川妙子(皆川妙子)が
なんと母娘を演じていたりもする。
美咲洋子の訓練所へ戻る決心を手助けし、
鹿児島ロケにおいて重要な役割を果たした春子ちゃん役の深沢裕子。
高校生にしては非常にしっかりした演技でひょっとして20才くらいなのか、
と思ったのだが撮影当時は高校3年生。
アテンションプリーズの後には円谷プロダクション制作の
「緊急指令10-4・10-10」にレギュラー出演している。
1974年TBS制作「白い滑走路」はアテンションプリーズと同じく、
日本航空を舞台にしたドラマ。
主役の田宮二郎扮するジャンボ機の機長に思い憧れるスチュワーデス役に松阪慶子。
松阪慶子は料理屋の娘という設定で、その店の主人に松村達雄、
深沢裕子はこの料理屋の店員役でレギュラー出演していた。
世の中にスチュワーデスという職業を広く知らしめ、
スチュワーデス志望者が激増したのは1970年代に制作されたこの2つのドラマ、
「アテンションプリーズ」と「白い滑走路」の影響が非常に大きい訳だが、
両ドラマに出演していたのは深沢裕子だけである。
それでは以下に貴重な写真を公開しつつ、鹿児島ロケ編を締めくくる。
2008.11.7