'70 アテンションプリーズ研究



ロケ地 探訪

〜箱根研修編〜




東京から箱根に向かう途中、
101期生の乗ったバスが走っているのは「小田原厚木道路」




日本航空に入社した101期生たち。

第3回と第4回の放送は箱根芦ノ湖周辺を舞台にした合宿編。

101期生たちがバスで移動をしているのだがこれはどう見てもロケバス。

ロケバスに101期生たちが乗ってしまうと、

いつもロケバスに乗っていたスタッフたちはいったい何で移動したのだろうか

地下鉄はどっから入れるんでしょうね、みたいな話ではあるが・・・

それはさておきロケ地となった「ホテル花月園」は箱根・仙石原(せんごくはら)に今も健在。




101期生たちの合宿が行われた箱根・芦ノ湖周辺。画像をクリック



ホテル花月園はプロ棋士の対局なども行われるらしく、

また外国人観光客の利用も多いようで賑わっていた

当時このあたりにはこのホテル花月園がポツンと建っているだけ。

管理人が少年の頃に行った仙石原は何も無いところで

ススキがなびく寂しい原野というイメージだった。

しかし30年ぶりくらいに仙石原に行ってみるとあたりは企業の保養所や

別荘だらけ。どれもバブルの頃に建てられたものらしい。




マラソンでヘタる榊原やよいを助ける美咲洋子。画像をクリック



101期生たちは箱根のホテルで合宿を行っているが実際のところは

どうだったのか。調べてみると箱根の隣、小田原に日本航空の研修所があったようだ。

その後、千葉県の山の中、土気(とけ)という場所に研修センターを新設したのが1971年(昭和46年)。

研修は2泊から7泊くらいまで。その時代によって期間は違っていたようだ。

早朝7時くらいから研修は始まる。社歌をみんなで歌い、社旗を掲揚、

アテンションプリーズさながらのマラソンはもちろんあるし、

1部屋に二人から三人で相部屋、みんなで大浴場に入り、食堂で団らん。

この研修の内容といえば、社会人としての意識、訓練生同士の連帯感などを

強めるのが目的。職業根性ドラマ的な研修は今も昔も変わらない。




マラソンの途中、神社を見つけ手を合わせる美咲洋子。画像をクリック



第3-4回の放送では美咲洋子に対する香川妙子のイジメが炸裂。

美咲洋子が教官の指示に元気に「はいっ」と応えると「まるで小学生みたい」と皮肉る。

教官と訓練生の連絡係として世話係をかって出る美咲洋子。

美咲と同室になった香川妙子はここぞとばかりに「部屋割りを変えてよ」と無茶な要求を突きつける。

そしてトドメは人数分用意されている なわとびを美咲洋子が確認すると一本足りず、

必死に探しまわるというシーン。(香川妙子がなわとびを隠し持っている)

この回では香川妙子のコワい顔のアップがこれでもかというくらいに映し出され、

BGMを変えればホラー映画にもなり得るくらい・・・

敵意とライバル心を丸出し、メラメラと燃える香川妙子がなかなか素敵!?だったりもする。

ドラマとは言え、香川妙子に対する当時の視聴者の反感は凄かったのではないかと心配してしまう。




なわとびを一本紛失。必死に探す美咲洋子。画像をクリック



何となく部屋まで持ってきてしまった、よくそんなことってあるでしょう

という意味不明の言い訳をしてなわとびの縄を返す香川妙子。

美咲と仲の良い榊原やよいと広村綾子は怒る。

今の時代だったら髪の毛をつかみ合って殴り合いに発展か!?

しかし、世話好きでおせっかい、お人好しで親切というキャラクターの美咲洋子は

決して怒りはしない。それどころか「香川さん、ありがとう。」と礼まで言う始末。

イジメに対して親切で対抗された香川妙子は更に敵意を抱く・・・

美咲洋子と香川妙子、二人の溝の深さを語る箱根編であった。




夜中にひとりでプールに入り、
翌日になって熱を出す自業自得な香川妙子。画像をクリック




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2008.4.23